第2回クロカン部合宿レポート

今年度のクロカン部第2回強化合宿を5月26日(木)から5月30日(月)の日程で、富山県立山町の立山連峰直下にあります天狗平にて、残雪シーズンの仕上げとなる合宿を行いました。

 今年は成年の選手が3名、少年が18名参加しました。昨年とは違って立山での合宿経験者が大半でしたので、説明する手間が省けたりとスムーズに合宿が行えたという印象でした。
 しかし、現地は降雪が少なく雪解けも異常に速く、昨年も雪が少ない印象でしたが今年は本当に少なくて、やりたいメニューが出来ないまま帰ることになるかもしれないという不安はありました。
 また、コースのうねりが大きかったのでコーチは凹凸を消すのに苦労しました。人力での整備は大変ですが、圧雪車やコース整備の機械が入れない場所ですので、選手は嫌でも不整地を滑るというある意味貴重なトレーニング環境でもあります。
 
 トレーニングに関してはコーチが一方的に教えるのではなく、自ら課題に気付くよう努力して、必要なアドバイスを自ら求めて指導を仰ぐスタイルで行いました。これは昨年から復活させたスタイルです。また、合宿期間中の移動日を除く3日間は急傾斜滑降練習や登山縦走を含むスキーツアーなど、アドベンチャー要素のある練習も行いました。

 帰る前の日のミーティングでは選手全員に1分間スピーチをしてもらいましたが、上級生からは「いままでの立山は時間の流れるのが遅くて、何をしたらいいかわからなくて、嫌な場所だったけど、今年は技術練習で時間が足りないと思えるくらいあっという間に終わった感じがして、目的意識を持って頑張ることが出来た」とか「これまでの立山は急斜面を下る練習が嫌で嫌で仕方なかったけど、今年は下れるようになったから逆に楽しく感じられた」といったコメントがもらえました。
 初めて来た下級生は「積極的にコーチに聞きに行く事が出来ず、今考えるともったいない気持ちになった。来年も指定選手に選んでもらえるように頑張って、次に来たときには後悔しないように頑張りたい」と言った内容が多く出ました。

 初日と最終日は風雨に悩まされ、合宿通して少雪に苦しめられながらも、大きな事故やメニューの変更無く新潟県クロカン部の名物合宿を終えることが出来ました。今回も大宮コーチの立山-長岡2往復や、宿でお世話になりました天狗平山荘様、同宿していた日本大学の井川コーチ(十日町市出身)、愛知県連の方々、早稲田大学の藤田コーチなど、たくさんの方々の協力をいただきました。本当にありがとうございました。

 次の合宿は8月に予定されています。この経験をオフシーズンに生かし、基本となる各チームでのトレーニングに励んで、また元気に集まって欲しいと思います。

報告者  新潟県スキー連盟クロスカントリー部 強化部コーチ  宮沢豊彦

 

ゴミ拾いスキーの出来る環境に感謝してのゴミ拾い

クラシカル練習風景1クラシカルでの練習風景.1

クラシカル練習風景2クラシカルでの練習風景.2

コーチ凹凸消し作業シャベルで凹凸を消すこと90分。翌日は筋肉痛でした。

縦走風景 縦走風景
標高3000mの高所を縦走

雄山からの眺望 雄山からの眺望
下にいるのは本県の選手達。遠くに宿舎の天狗平山荘もあるはずですが、、、。

ツアー終盤カール横断 ツアーの終盤。カールを横断。
スタートから3時間30分。空腹感最高潮。お昼のラーメン最高でした。