クロスカントリー部の第2回強化合宿を5月20日(日)から5月23日(水)の日程で、富山県中新川郡立山町の天狗平にて行いました。今回は成年(大学生)が5名、少年が13名参加しました。
例年より1週間ほど早く実施したことから積雪量は十分。コースの凹凸もまだ少なくトレーニングに支障をきたすことはありませんでした。
我々が今年の天狗平でのスキー合宿第1号でしたので、モービルやカッター、コースならしを倉庫からコースまで運ぶなど例年にない作業を経験し、そこからトレーニングに入りました。
今年度もコーチが一方的に教えるのではなく、選手が自ら課題に気付くよう努力して、アドバイスが必要ならコーチに自ら聞きに行くスタイルで行いました。
今回の合宿は非常に恵まれ、雨が降ったのは帰る日の最後の練習の時のみ。しかも小雨でした。
朝は気温0度近辺で堅いバーンでスケーティング。午前は天狗山でダウンヒル、午後はクラシカルという流れを基本にトレーニングしました。3日目は午前にスキーツアーを入れて、最終日も朝と昼前に練習して午後に移動という、まさにスキー漬けの合宿でした。
合宿の最後にレポートを書いてもらいましたので、抜粋していくつか紹介したいと思います。
「3月以来のスキーで楽しかった。」(大学生)「チームの雰囲気が大学と違って新鮮」(大学生)「ローラースキーとの違いが大きくて苦戦」(大学生)
「大学生からアドバイスをもらえてとてもよかった。殻が破れた」(高校生) 「自分で考え、自分で行動する難しさに気づいた」(高校生)
「得意なテクニックは他人に説明できるが、不得意なテクニックは説明できない。不得意なテクニックも理解を進めたい」(高校生)
「山々のスケールが大きくて、始めてツアーに行ってとても新鮮だった」(高校生)
「今までは下りの苦手な自分に向き合っていなかった。下りの技術力がもう少しでもあればもっと挑戦できたはず。悔しさが残る」(高校生)
といったコメントが出てきました。
例年より1日少ない日程でしたので、不完全燃焼で合宿が終わってしまった選手も少なからずいたように思います。特に初めて立山に来た選手は環境や練習の進め方で苦戦し、その傾向が強かったと思います。しかし、それも一つの糧として今後の自分に生かしてほしいと思います。
最後に、天狗平山荘様には宿泊やコースなどで大変お世話になりました。感謝申し上げます。
次の合宿は詳細未定ですが、夏休みに行われる予定です。また元気に集まって欲しいと思います。
報告者 新潟県スキー連盟クロスカントリー部
強化コーチ 宮沢豊彦