第2回クロカン部合宿報告

クロスカントリー部の第2回強化合宿を6月2日(金)から6月6日(火)の日程で、富山県中新川郡立山町の天狗平にて残雪を利用したスキー合宿を行いました。今年は成年が4名、少年が17名参加しました。

 昨年より1週間ほど遅らせての実施でしたが、現地の積雪量は十分でトレーニングに支障をきたすことはありませんでした。
 
 初日2日(金)の移動は、大気の状態が不安定で高速道路上も風が強く吹き荒れていました。現地は朝からアラレが降りはじめ、私たちが到着する頃には吹雪いている状況で道路にも5センチ程度の積雪がありました。吹雪で顔が痛い状況でしたが、細かい粒状の氷のような雪のため風に飛ばされてコースの凹凸のへこみに吹きだまり、うまく凹凸が解消されるというラッキーな面もありました。
  
 今年度もトレーニングに関してはコーチが一方的に教えるのではなく、自ら課題に気付くよう努力して、必要なアドバイスを自ら求めて指導を仰ぐスタイルで行いました。

 初日は前述の通りの環境でしたので、雪の上の感触を思い出す程度になりましたが、次の日からは天候が良くなったので、メニューを消化することができました。2日目は朝に急坂の滑降練習、午前、午後とコースでトレーニング、3日目はスキーツアー、4日目もあさ、昼前、午後とみっちり練習。最終日も朝、昼前に練習して午後に移動という、まさにスキー漬けの合宿でした。最終日にはもうクタクタという感じでしたが、そうなるまで頑張って取り組んだ選手たちは立派だったと思います。

 合宿の最後にはレポートを書いてもらいました。抜粋していくつか紹介したいと思います。

 「昨年の経験から来たくなかったけど、実際に来てみるとすごく楽しかった」

 「立山は挑戦する勇気や大切さを感じさせてくれる」

 「厳しい環境に生息する雷鳥を見習って自分も気高く厳しく生活を送りたい」

 「昨年は地獄に感じ、今年は天国と思えた」

 「立山は自分がどのくらいスキーと向き合っているか教えてくれる先生のような存在」

 「これまでは練習中に無理矢理課題を探すという感じだったが、今年は課題を意識しているうちに新たな課題が見つかりやることが尽きない。勝手にやることが決まっていく。もっと滑りたいと思いながら練習した。」

 といったコメントが出てきました。
 
 ツアーの途中に濃いガスで視界不良になり身動きがとれない状況ができてヒヤッとしましたがそれも15分程度で済みましたし、前述の通り悪天候もありましたがそれもコースの凹凸を減らすという幸運に見舞われ、怪我や用具破損がないという奇跡的な立山合宿となりました。

 宿でお世話になりました天狗平山荘様、同宿していた日本大学の仲野コーチ、早稲田大学の藤田コーチ、パラリンピックチームの長浜コーチ、富山県連の井渕先生と藤田先生、地元立山の富山県連副会長の村井様、東京都の佐藤様など、たくさんの方々のご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

 特に初日には宿全体で80名を超え、天狗平山荘過去最高の宿泊数の中で各チーム譲り合いながらの生活となりました。そういった中で関係が深まるのもこの合宿の特徴です。

 次の合宿は7月の終わりから予定されています。基本となる各チームでのトレーニングに励んで、また元気に集まって欲しいと思います。

 本県で2月に開催の妙高はねうま国体での活躍に向けて選手・スタッフともに頑張ります。今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

 報告者  新潟県スキー連盟クロスカントリー部
            強化コーチ  宮沢豊彦

コース全景
コース全景

急坂練習の登り
急坂練習の登り

練習風景
練習風景

ツアー風景1
ツアー風景1

ツアー風景2
ツアー風景2

集合写真
集合写真